すき。スキ。好き。





放送室に入ると、もう2年と3年は発表されていたらしく、既に生徒会の人が来ていた。





先輩たちも、かっこいい人や可愛い人達で、私がすごい浮いてる…





そんなことを考えてるうちに3年生の女の先輩が話を進めていく。





全然頭に入ってこない…






なんでかって?










有馬が袖を離さないから…さ……。





なんで離さないのって言いたいところだけど。




寝ている時とは違って真剣に話を聞く有馬を見たらなんか…ね。









「結愛ちゃん、聞いてる?」





3年生の女の先輩、雪先輩だ。





「あ、はい。聞いてます。」




雪先輩は今からするよと一言言い、私をくるくる回る椅子に座らせた。






え?何が始まるの?






「私の親、美容師だから大丈夫よ」





私も練習してるの、と付け足して私の髪の毛をいじりはじめた。






もしかして…ひょっとして…







嘘……ハサミ持ってるよ、先輩……。






うう。話聞いてなかった私がわるい。








暗い顔をしていたのがばれて、2年の女の先輩、奈津先輩が




「ボブの長さまでだから平気だよ」






と笑顔で言ってきた。







いや、慰めになってないです、先輩。








みるみるうちに切られていく髪。






それを珍しそうに見る有馬と男の先輩。








うぅ。恥ずかしい。




なんで今なのよ。






まぁ私が可愛くないからいけないんだけどね。






奈津先輩はメイクもできるらしく、少し化粧もするね、と言ってくれた。






私、メイクなんてしたことない…






だから地味で可愛くないのか。








だからモテないんだ。






これがきっかけにモテたり…とか?





しないか…。





あっという間に髪は肩につくぐらいの長さになった。






やっぱり、恥ずかしい。







雪先輩がコテで髪を内巻きにしてくれて、すごく髪が可愛くなった。





おまけに奈津先輩が化粧してくれたおかげで別人みたい!






「だ、誰これ…す、すっごい……」





鏡にうつされた自分の姿を見て、凄く驚いた。






いつもと全然違くて……





スカートもさっきより15センチ短くて、ブレザーの前のボタンは開いてる。






一瞬でおしゃれになったみたい。






これなら、有馬の隣にいても、絵になる、かなぁ?






そしたらちょっと嬉しい…かも……。






「あ、有馬…どう…?」





身長的に見上げるような形になって、有馬の顔を見て言った。





わぁ、正面から有馬の顔初めて見た。









やっぱり、かっこいい。





「あ、うん…か、か、可愛い、よ。」





少し、有馬の頬が赤くなってたような…?





大丈夫かな?





「有馬、顔赤いよ?熱ある?」













先輩たちからすごい視線を感じる…






雪先輩と奈津先輩が口を揃えて
「有馬くんドンマイ」
なんて言ってたのに気づかなかった。







まぁ有馬も大丈夫そうだしいっか。








「有馬、そろそろ教室戻ろう?」




「あ、あぁ。そーするか」






私たちは先輩に挨拶し、教室に戻った。