無理矢理連れて行かれてない?
これ。
周りから見たらどうみてもおかしい。
今の状況。
有馬が私の袖を掴んだまま引っ張って放送室へ向かってます。
もう、こんな地味な私に触れてるイケメンとか、絵にならなすぎて困る!
「行きますから、離してください」
「あ?さっきの"べーっだ"は何だよ」
すっかり忘れてました。
そんなの引きずってたの。
か、可愛い……って思ったのは内緒
って、え?
いま放送室通り過ぎた…ような?
「ね、ねぇ…い、今放送室通り過ぎて、ましたよ?」
……ってなんか言え。なんか!
沈黙とかやめて!
それでも歩くのをやめない有馬。
なにしてんの!
って、わっ!
いきなり止まるなばか!
「ここ」
そう言って有馬が指差したのは放送室と書かれたドア。
え、さっきのは…?
「お前が方向音痴なの知ってるし」
っな、なにそれっ!
ひどい!
ま、まあ合ってるけどさ。
初めて喋ったのに何で?
でも、なんか懐かしい感じがして。
私は今日、初めて有馬に違和感を感じた
