「翔のバカ!言うの遅い!!」 「はぁ?流れ星なんか一瞬だから遅いもクソもねーだろ」 「あ!また流れた!もう翔黙っててっ」 隣でブツブツ言うの翔を無視して、キラキラ星が輝く夜空を見つめる。 そして、また一筋の流れ星。 そっと目を瞑り、手を顔の前で組んで祈った。 ―――翔とずっとずっといられますように。 あたしは小学生の時と変わらないことを流れ星に願った。