歩いて数分。
あたし達は小学生の時に来て以来の公園に来た。
その公園の更に上に行く階段を登ると丘があって、綺麗に夜空が見える。
「今日も見えるかな〜、流星群!」
「見えたら、今回は何をお願いすんだよ?」
「教えな〜い。教えたら叶えてもらえないもん」
「前と同じだな。でも、そんなの迷信だって分かってんだろ?」
「もー!夢のない男はこれだから嫌い!」
流星群が願いを叶える。
願いを教えると叶わない。
そんなこと迷信だって分かってるよ。
でも、つい信じちゃうんだもん。
「おい、花!今見たか!?流れ星!」
「え!?嘘!?どこどこ!?」
あっちと指差された方向をしばらく眺めていると、シュッと一筋の流れ星が現れて願う暇もなくすぐ消えた。

