- ク ラ ス -


太一ありがとう。

心の中でそう言った。


『ん?怖いって? そんなに私に殴られたいのか?』


私は冗談っぽく太一に聞いた。

太一の言う通り私はクールで少し怖いキャラで過ごしてる。


だから、太一は窓の所で静かに立っていた私を見て 怖い って言ったんだと思う。

『いや、遠慮しときます。すいません。』


太一は頭を下げるマネしながらそう返してきた。


その会話を見てクラスの雰囲気が少し変わった気がする。


私が嫌いな言葉はもう聞こえて来ない。