階段を登ってドアを開けると

「わぁ〜玲二が帰ってきたぁ♪」
私と同じぐらいの背の赤髪の可愛い男の子がギューっと玲二に抱きついた

「で、この子だあれ?」
赤髪君はクリクリっとした大きな目を私に向けた

可愛いな
下手したらそこら辺の女子より可愛いでしょこの赤髪君。

「あっ!今可愛いって思ったでしょ!」
別になにも言ってないんだけど!?

いきなり誰かに肩を抱かれ髪にキスを落とされたせいでなにも言えなかった

「君、綺麗な髪してるね、そんな顔して俺をさそってるの?」

「伊吹」

「ハイハイ分かってるってそんな怒こんないでよー怖いなー」

玲二の地の底から這い出るようなドスの聞いた声で呼ばれた茶髪の伊吹って人はお手上げってでも言うように手を挙げて私からさらっと離れた