蒼汰のオムライスはお母さんが作ったのに味が似ていた

とっても優しい味

「おいしい」

「おお!よかった....って遥ちゃんどうしたの?もしかしてまずかった?!」
四人はギョッとした顔で私を見た

「全然まずくないよ美味しいよ」

「えーっと遥ちゃん?...涙でてるよ?大丈夫かな?」

えっ?!
翔太に指摘されて目の下を触ったら温かい物に触れた。それは確かに涙だった
ポンっと玲二が私の頭に大きな手を乗せ自然と流れる涙を優しく拭ってくれた
せっかく作ってくれたオムライスも鼻水と涙の味しかしなくて

でもテーブル囲んで私を心配そうに見つめてくれてるみんなの優しさと頭に乗せられた温かな手が嬉しくて恐くて何かが切れたようにただ涙が止まらなかった