うろこ雲の、一枚一枚が…


君の行き先を指してるみたい。


ひとり、僕は独り…

大草原で巨大な穴を埋めている。



錆びた鉄のスコップで。

錆びた鉄の色を滲ませて。



いつまで、続けよう。とか…


どこで、終わりか。とか…


解らないけど。



天の、うろこの、千切れた先に…


君は笑って、元気でいるね。



君に
辿り着けるまで。



もの悲しい
穴を埋めて。



もっと重ねて、山にして。



ずっと高く、
高くそびえたら。



胸の空虚も
距離も捨てて。



君に。

君に。



君だけに会いに行ける。



…そうだよね。