「…いや、あの、そうじゃなくて。」
「なんだ?」
「ここは日本ですか?」
「ここは魔界だ。」
即答ですか。
しっかし綺麗な肌。
目も切れ長で瞳の色赤で
めちゃくちゃ綺麗。
鼻も高いし外人さんかな?
髪色真っ黒。元からなのかな?
ん?でも今魔界っつったよね?
魔界といえば…あの魔界?
ヤバイ。頭ん中混乱してきた。
くっそー。がー
「色々褒めてくれてありがとう。しかし我は外人さんとやらではない。そしてここは魔界だ。二度も言わせるな。」
えっ何で!?
私言葉には絶対出してない!
なら顔?私そんなに顔に出るタイプだったっけ?え?
「お前の心の中をのぞいただけだ。心の中でも喚くな。」
「ちょっとそれプライバシー」
「我の国では我に従うのが全て。我に逆らうものは制裁を下す。お前のプライバシーなど知るものか。」
こんの主権乱用野郎。
「主権乱用野郎とは聞き捨てならないな。」
「あっしくった。」
「お前、瑞季と言ったな。」
「はい。瑞季です。」