ルシアは瑞季を横に抱え
グレアの部屋に向かう。
その途中…
「ルシア様。その女は何ですの?」
ルシアに対し敵意のある言葉を発する
女『ミフレア』
ミフレアはグレアの側室。
しかし王妃の地位を求め
グレアに近づく女は容赦なく
どんな手を使ってでも存在を消す。
「これはミフレア様。この者はバラテが拾って来ました。息はしておりますので意識を失っているだけの模様です。」
「そうなの。じゃあグレア様の正室とゆう事ではないのね?」
「はい。」
「その女をどちらに?」
「グレア様の部屋へ。」
「そのような汚らわしい女、グレア様の部屋にいれる価値もない。私以外の女がグレア様の部屋に行けるとでも?」
「グレア様直々のお言葉です。」
「なっ…。それは本当なのね?」
「ミフレア様に嘘をつくような事は一切いたしません。それに、ミフレア様はまだ一度とグレア様の部屋に招かれた事はありませんゆえに、お言葉を慎んで頂きたい。」
「ルシア!!貴方何様になったつもり!?グレア様の幼馴染みか知らないけどこの私になんて口の聞き方なの!!」
「どーしたミフレア。」
その声を聞いた瞬間ミフレアは
笑顔になり
「グレア様ぁ~。ルシア様が私に酷い暴言を吐きますのよぉ?」
「そうか。我の側室ならばそんな事で喚き散らかすな。目障りだ。」
ミフレアはその言葉を聞いて悔しそうに
ルシアを睨み付け去って行った。
「他の物に目を付けられる前に我の部屋に急げ。」
「はい。主様」