先生と別れた後、私はダッシュで教室に戻って荷物を取りに行った。

ガラッ…

「あれ、市川さん?大丈夫?泣いてるやん?」

そこにいたのは…
奏太くん。

「なんかあった?誰かに嫌なことされた?」

声にならなくて、首を横に振った。

「どうしたの?俺に話せるなら話してみ?」

「奏太、く…」