かすみside

廊下で先生を待っていたら…
なおきみつけたから、声かけようと思ったら…

佐々木さん…?

ドクンッ…
身体が金縛りにあったように動かなくて
頭に浮かぶ4文字の言葉。


その間、私の事は御構い無しのように時間は流れ進んでいて、なおきたちも当たり前に動いている。

気付いた時には、
なおきは佐々木さんを抱きしめていた…

ポロッ…

「市川さん、お待たせ」

「…っ」

「市川さん?大丈夫?どうしたの?」

「すいませ…目にゴミが…用事はまたの機会にしてもらえます?」

「え、えぇ…大丈夫?お大事にね」

「はい、ありがとうございます」