苦しい――…。 わたしは今にも崩れそうなのに、彼はわたしをもてあそんで楽しんでる顔そのものだ。 「もぅ……はぁ……」 彼はゆっくりとわたしの唇から離れると満足そうな顔で微笑む。 けどわたしは緊張と疲れで反論させてもらえず、ため息。 もぅ……振り回されっぱなしだ。 「さっき、ドキドキさせたいとか言ってたよな?」 「えっ……?うん……」 「してるから、心配しなくても」