綾瀬にそう微笑むと、綾瀬も笑い返した。

「倒れるなんて…何かあったんでしょ?大和君?」

ギクッ……

さすが鋭い綾瀬は何かに気づいているように私に聞いてきた。

「ーーーーーこんなことがありまして…」

昨日あったことを全部話すと、綾瀬は私の頭をゆっくり撫でてくれた。

「辛かったね…あのね、ここ。大和君をこのままずっと想っていても、ここが傷つくだけ。」

綾瀬は、私を心配してくれているようで、何度も
『もう諦めた方がいい』
って呟くんだ。

諦めれるならとっくに諦めてる…

「諦められないのは分かるよ?でもね、心配なの…いつも大和君のことで泣いてるここを見てきたから。」

自分のことのように心配してくれる綾瀬。
そんな綾瀬には感謝の文字しかでてこないよ……

本当にありがとう。

私、諦めていくよ…

少しずつ…

ゆっくり、ゆっくり…