好きになっちゃダメですか?

好きにならなきゃよかったのに。

そうすれば、こんなに傷つくことも…
こんなに涙を流すこともなかったのに…


ーーー…

私は、制服をきたまま、ご飯も食べずに寝てしまっていた。

だから、朝風呂に入って、いっぱいご飯を食べた。

学校の支度をして、バックをかたにかけ、ローファーに自分の足を突っ込む。

家をでると数名の登校する子達。
その中にも浩輔。

「浩輔ーー!!!」

大きく手を振ると、浩輔も手を振り返してくれた。

学校まで一緒に登校し、それぞれの席へと座る。

大和とはクラスが離れている。

隣のクラス。

浩輔と同じクラスの私、
雨宮ここ。

見てしまった。

廊下を女の子と楽しげに歩く大和の姿。

初めてじゃない。
何度も見てきた。

でも、大和をおってしまう目。