28才の初恋

 ミッション限界まであと残り二十一時間。
 進展したのは『ゴミ袋を買ってくる』という部分まで。
 ゴミは相変わらず私の部屋を占拠している。

 すでに私は途方に暮れていて、力尽きてしまいそうだ。本当に、一体ドコから始めれば良いものやら……。

 その時だ……すでにヤル気を失いかけた私の脳裏に、ある言葉が浮かんできた!

『お嬢様、お片付けのコツはね、とにかく捨てることなんですよ』

 それは、私が中学二年生の時。
 実家のお手伝いさんであるおタネさんが私に教えてくれた言葉だ。

 それまで、おタネさんに部屋の掃除を任せていたのだが、思春期を迎えて誰も部屋に入って欲しくない、という恥じらいが出た時期があった。
 その時も、現在と同じく部屋の中がゴミの城と化してしまい……その部屋を片付けしながらおタネさんが私に教えてくれた。

 これが……『掃除の奥義』か!
 
――少しだけ光明が見えた気がしてきた!!