コドモラシイホホエミ〜契約〜 短編

…頬に雨を降らせながら。

この時、僕は決めた。

「…わかった。じゃあ僕と楽しいことをして遊ぼう。そして、笑おう。
君の両親に大丈夫だということを見てもらえるように。」


僕が言うと彼女は驚いたように振り返り、初めて僕の顔を見た。

「…いいの?」
戸惑いながら僕に問い掛ける。

「いいよ。」
僕が言うと彼女は複雑そうに、
でも嬉しそうに少し微笑む。


そして、彼女に僕の決めた事の切れ端を見せた。

「…必ず僕が迎えに行くよ。君と一緒に過ごすのは、僕でいいかな?」

「うん。待ってる。一緒にいてね。」

僕の策略にはまったとは知らずに彼女は微笑む。

心の中の黒い部分を隠してコドモラシイホホエミを浮かべる。

「…約束だよ。じゃあ、お姉さんは、僕のものだね?」

「…え?あ、そっか。うん。そうだね。」

苦笑を浮かべ彼女は頷いた。

小さい子の言う事だからね。
たどたどしいよね。
でもね?

これで契約は交わされた。

僕は1週間と期間は指定していない。

ふふ。
これで君は永遠に俺のものだね。
僕は君に選択肢を与えたよ。
選んだのは君だ。

逃がさないよ。僕の退屈な日々もこれで楽しくなりそうだね。

…そして契約が交わされたとも知らずに頬の雨は止まったようだ。