優しい世界の愛し方


……で、今にいたる。


「及川、お待たせ!」

そう言って走ってきた彼。


私は疑問を投げかける。

「何してきたの?」
「うん? 今日サボりますっていう報告」

何やってんだあんた。

「ダメじゃない、ちゃんと部活出なよ」
「今日だけだよ。女の子送っていくって言ったら、許してくれました!」


……なんちゅー部活だ……


頭を抱える私に、来栖くんは全く悪気のない顔で言った。

「さ、帰ろう、及川」
「……」

はあ、と私は何度目かのため息をついたのだった。