優しい世界の愛し方

「えっ……そうだったの? じゃあなんで身を乗りだしたりなんか」

「別になんでもないわよ。ただ下を見てただけ」

そう言うと、彼は心底安心したというように

「なあーんだ……」


と、笑った。


ふう、危ない危ない。

これ以上何か聞かれる前にさっさと帰ろう……


そう思い、ゆっくりと後ずさりする私。

「あ、でもさ」

だが、彼はまた不思議そうな顔をする。


「なんでずぶ濡れだったの?」


うっ……

また痛いところを……


「そ、それは……」