魔法と恋の使い方



大きく肩を落として私はひとまずダイニングテーブルに戻り朝食を胃へと押し込んだ。



「行ってきます。」


支度を済ませたまま最寄りの駅へと向かう。


泰豪大学の科学物理専任教授であるその助手として勤めている私は最寄り駅から電車とスクールバスを使って通勤している。


車で行けるのは専任·非常勤教授のみという条件もあるためか毎日満員電車を乗り継いでようやく目的の職場にたどり着く。



もちろん!!


魔法を使えばわけないが…現代社会箒で空を飛んで騒ぎを起こすわけにはいかず箒で飛ぶ魔法は知っているものの禁止事項の誓約になっているのだ。