「こ、こちらこそ…初めまして矢吹忍です。」 おもむろに名刺を交換しあうなか眼鏡の奥から冷めた瞳を左右にながした。 「まあ…名刺も交換しあったことだし特に今さら私から紹介するまでもないだろうけど…前任の科学、物理学部の後任として配属なされた宮藤教授と…前任同様助手をつとめてくれる矢吹さん。」 理事長の簡単な挨拶に私達は思わず我が耳を疑い互いにの名刺を持ったまま凍りつく。 名刺に刻まれた『科学・物理学専任』という文字が目に飛び込んできて思わず手が震えてしまう。