その結ばれた結束の鉄の掟こそにまもられ
現代に生きながらえる魔法使いの血族…。
それを…破るということは
自分の一族を魔法はもとより
魔法使いから破門され命すら狙われることになりかねない…。
大袈裟だけど…これが魔法使いの現実だ…。
「ありがとうございました。」
「あっ…………いえお礼なんて
たいした事してませんから気にしないで下さい…。
あっ…じゃあ私はこれで…………!!!!」
うっとりするキラキラ笑顔に
頭を焦がされそうになり
慌てて首をふり会釈を返すと
その場から想いとともに
身を振り切ろうとした。
「あっ‼ 待って!!」
見掛けより大きい手でその人は
私の腕を掴んだ。

