魔法と恋の使い方



二人並んで理事長室を歩く。


頭一つ以上は私よりもあるほどスラリとしたした身長に違和感なくスーツがピタリと似合うその身のこなし…。
端麗な鼻筋のとおる美しい横顔のラインとサラサラと揺れる髪が時々光に反射しては艶をうきだたせていた。


普段人見知りなどしない私でも
横に並んで歩くと
まるで違うコンディションの
悪い組み合わせに
緊張感を覚えるほどの美形の持ち主…。





(魔法使いの血統じゃなければ恋愛だってもっと自由にできるのになあ…。)