…だけど、いざその日が突然訪れたら何となく虚しいし喪失感に苛まれた。 もう彼は校舎の建物の中に姿を消し‥ 私も職員用出入口から中に入る。 「あの…すみません。 理事長室はどちらですか?」 不意に背後からつく優しい声音に気づき振り返った男性に会釈されてこちらも返した。 「あっ…。 私も今から理事長室によるとこですので あの…良かったら案内しますけど…?」 「それは助かります。」 温和そうな暖かいいかにも文化系な雰囲気の笑顔に癒されつつ私はそのまま理事長しへと案内した。