そんな状態の私をもとに戻してくれたのは、トイレに言っていた美和だった。

「美咲…おーい。美咲戻っておいで…」

『あっ。やだ、美和。帰ってきてたの・・・』

「はい。会話が聞こえなくなったからね。
 この前のちょっとした仕返し?」

美和のこの前っていうのはあの会議室での事。
愛し愛されるっていうことを感じた日のことだ。

『あのね…今霧島さんに電話したんだけどね・
 急なんだけどね…』

「今からここに来るっていうんじゃないの?
 そして、そこに部長も引き連れてくるっていうんじゃ?」

やっぱり美和はエスパーだ…