私は本当に良かったと思った。

前にあった時に二人は本当にいい雰囲気だったし…
桐生部長なら美和を幸せにしてくれるんじゃないかと思うから…
だって、あんなに会社の女の子たちからアプローチされてるのに一切相手にしてないのに、
美和だけは違ったってことでしょ。


『ねえ…いつから?』


「実は、前に一緒に飲みに行ったことがあったでしょ。
 あの時にね、プライベート用の携帯番号とメアド教えてもらったんだ。
 部長の携帯番号って会社用でしょ。
 だからちょっと嬉しくなっちゃって…
 即効でメールしちゃったんだ。
 
 それから、二人で食事に行ったりして、そんなのが続いていたら、
 休日に会わないかって誘われて…
 初めてのデートっていうか…その時の夜に部長に言われた」


『ねえ。言われたって?』


「もう…美咲は鈍いんだから。
 部長から言われたの。俺の彼女になってほしいって。

 当然びっくりしたよ。だってあり得ないでしょ。
 あの部長だよ、お姉さま方にもアプローチされたりしてる部長だよ。
 そんな人が私とって…

 だから、私始めは断ったの。無理ですって。
 でも、部長は理由を聞かせてくれって…
 私、本当の事を言ったの。

 そしたら、そんなの関係ないだろって。
 俺達二人の事だからって。
 そして、私の気持ちを聞かせてほしいって…

 だから、正直に答えたの。
 そしたら、嬉しいって言ってくれて…
 
 部長と付き合うことになりました。

 以上、話したいこと終わり。」