番外編1「出会い」
ありえない、ありえない!!

こんなの絶対にありえない。

俺は、あの日、あの子と仲良くなった。

きっと、あの子に出会っていなければ俺は・・・。



「先輩、頼みがあります。」

「頼み?何の。」

俺は、彼女を見る。

「わたしを・・・わたしを変えて下さいっ・・・!!」

「俺が、お前を変える?無理、無理。そんなこと、俺にはできないよ。」

俺は、ポケットに手を突っ込んで手を振って否定した。

「・・・。」

彼女は、本を抱えて黙りこんだ。

なんだか、様子が変だった。