暮「少し長くなるけど聞いててね。気持ち悪くなったら言ってね?」


「..わかりました」


暮「まず、飲んで吐いたものの話から。君が飲んだのは紙、鉛筆の木と芯部分。それにゼラチンだとかピュレだとか...水性ペンのインクだとか混ぜたやつだったよ。
さすがにこんな物をあんなに飲まされたら何回も吐いちゃうよね。」



私、そんなもの飲まされたんだ...


「先生...私、どれぐらいそれのんだの?」


暮「例えばでいうと、コップ2杯分くらい。」


そんなに...考えただけで吐きそう...!


「そうですか...次に進めてください」



暮「君の親の話だ。君の親は今はまだ捕まってない。多分、組か族に匿われているに違いない。この事は虐待と言うことで警察が動くことになった。だから安心しなさい。そんな簡単に姿を見せないと思うから」


「...はい...」


暮「それから、施設の案内書だ。君は今いくつだ?」


「13...」


暮「そうか...じゃあ君は勉強の方はどうだ?できるか?」


「いいえ。言葉と物の区別しかわからないです...」


暮「分かった。施設より先に君には行ってもらいたい所がある」


「何処ですか?」




『アメリカだ!』