天の弱な私が恋をしました


『…懐かしい』

寿継の家には小学生の頃まで、よく遊びに来させてもらっていた。
中学生になってからはお互いに、部活や委員会などがあったりして、寿継の家に行く機会はあまりなかった。

から、私は今日約三年ぶりに寿継の家に訪れた事になる。

『ゆのは。何突っ立ってんだよ?早く来いよ。』

気が付いたら、寿継は2階へと続く階段を上っていた。

『あっ、はい。』

私は急いで、寿継の後を追った。