『てめーら、俺が誰と分かって喧嘩売ってんだよ?』
昼下がり、俺は学校の屋上で友達の水野夜宵(ミズノ ヤヨイ)と昼飯を食っていた。
この日は天気も穏やかで外で食べるには絶好日和だった。
『今日は天気いーよな。』と腕を伸ばしながら俺は言った。
そんな俺を見て、夜宵はクスっと笑いながら『ねー。絶好のお弁当日和だよね。』と言った。
夜宵とのたわいもない会話を楽しみながら、俺達はほのぼのとした雰囲気でお弁当を食べていた。
が…その雰囲気はある輩達によって崩された。
突然、屋上のドアがバンッと勢い良く開いたので俺も夜宵もびくっと体が跳ねた。
すると、鉄パイプや金属バットを持った男達がぞろぞろと入ってきた。
今日、この屋上には俺達を除いて他に人はいない。
知らないフリをしようと顔を反らした。
だが…
『おい、花鴫ゆのは。この間はよくも俺達の仲間をボコボコにしやがったな。』とリーダーらしい奴が俺に向かって言ってきた。
『この間…あー、あの雑魚共てめーらの仲間なんだ。』と俺は涼しい顔で言ってやった。
『なっ、ふざけてんのかよ!』
『ゆ、ゆのは…』
夜宵は完全に怯えていて、俺の制服の袖を引っ張っていた。
『夜宵、大丈夫だから、これ被ってて。』
俺は制服のブレザーを夜宵に頭に被せた。
『後、怖かったら耳、塞いでな。』
『さて。』
俺はあいつらの方を向いた。
相手の数は5人。
無理じゃねーけど、ちょっと数が多い。
『誰から、俺にやられたい。』と指を鳴らしながら俺に言った。
『余裕じゃねーか。』
『たりめーだ。誰がてめーらに負けるんだよ。』
『んだと、このブス!』
一人の男が俺の言葉に逆上し、バットを振りかざしてきた。
俺はそれを片手で受け止め、相手のみぞうちを思いっ切り蹴った。
相手は苦しそうに腹を押さえている。
俺は相手が落としたバットを持ち、相手の肩に乗せた。
『ねー、この雑魚つまんないだけど。ボコボコにしてもいい?そのともてめーらが俺の相手になってくれんのか?』俺は不適な笑みを浮かべながら言った。
『ふざけんな!いい気になってんじゃねーよ!』とその言葉を合図に全員俺に襲いかかってきた。
『ふざけんなはてめーらだよ!てめーら、俺が誰と分かって喧嘩売ってんだよ?』
ものの数分であいつらを倒したのは言うまでもない。
『雑魚が。俺に勝てるてでも思ってんのか?』