私には友達がいる。

友達の名前は雨宮美咲。私は美咲と呼んでいる。


私の名前は小室美優子。(高校生)
美咲からは『みゅー』とか、『みゆ』と呼ばれている。

『みゆこ』だから略してみゅー。


「みゅーちゃん支度デキマシタカーーーっ!!」


  耳がとても痛いデス。

朝から大声で私を呼ぶのは他でもない、美咲。


  「今行くーーーーっ!!」


慌てて靴を履いてスクバを持って玄関のドアを開ける。

  「みゆオハヨー!☆」


相変わらずのハイテンションにももう慣れっこだ。


 「お早うー。」


と私も返して美咲と学校に向かう。

美咲は小さい頃からの大の仲良しで、小学校の時からいつもこうして学校に行っている。


「みゅー昨日寝たの遅いでしょう?」


なんでそれを。


「え、私そんなくま出来てる!?」


「んにゃ、直感かな。何かいつもより老けたような顔してたからサー」


「ぐ、確かに昨日はちょっと遅かったけど・・・老けた顔ってヒドイわぁー!おこだよ?おこ!」


「ごみんに~♪」


美咲はやたらと感が鋭くて、些細な私の変化さえも見透してしまう。
それは、エスパーかと疑う位。


「どーせまたTVを観てたのでしょーう?・・なんて、昨日は本読んでたんじゃないの?」


恐ろしい子。


「何で解る?!
いや確かに昨日はTVじゃなくてたまたま買った新刊の本を読んでたけど!」


「やっぱ当たってたのね、昨日はみゆが好きなコミックの発売日だったから多分買って読んでるんだろうなーって思ってたんだよ。それで本に没頭して寝たのが遅い。

因みに今日の朝はその影響でいつもより支度が遅くなってせわしかったんでしょう?」

あなどり難し美咲。

私は渋々自首することにしました。



「そうだけどー!本当でも面白かったんだよ!夢中になって読んでたら1時過ぎてて、あせったなぁー。」


「おばか」


そう言って美咲は私の頭をコツンと叩いて。



「その内また寝坊して遅刻するぞー?」



「ン、気をつけますー!」