今日も風が吹いて

 凍える風は頬を刺して

 痛くても辛くても

 ここが居場所だから


 一度だって風が

 止んだことはないから

 飛ばされないように

 深く根を下ろして


 今日も風が吹いて

 冷たい風が吹いて

 よそ者を拒むように

 よそ者を蔑むように

 
 ここにいてはいけないと

 どうして帰らないのかと

 蔑み拒む視線は今日も

 この身に降り注ぐ


 強い風に吹かれて

 鋭い視線を受けて

 ぼろぼろになりながらも

 ここにいるしかなくて