一生に一度の恋。



「コンッコンッコンッ
ケホッケホッケホッヒュー
コンッコンッウッ」

「おい、美音
大丈夫か?」

そう言いながら、
直君が優しく背中をさすってくれた

「うん…コホッコホッ
大丈夫だよ
むせただけ
コンッコンッ」

前とちがって、一度咳き込んだら
なかなか咳が止まらなかった

でも、直君の大きな手で
優しく背中をさすってくれたおかげで
あまり苦しくならずにすんだ