心を全部奪って

ラーメンを食べた後は、海が見たいっていう霧島さんと、とある海岸へ足を運んだ。


砂浜に腰を下ろして、何をするでもなく、ただボーッと海を眺めた。


今日は良い天気で、風も心地良い。


目の前の海では、サーフィンをする人達の姿が見える。


「なぁ、これやろうぜ」


「ん?」


「この砂山を崩していくんだ。

真ん中に刺してあるこの木の棒を倒した方が負け」


「あ、なつかしい。

子供の頃、砂場で友達とよくやって遊んだわ」


「負けたら、罰ゲームな」


「ば、罰ゲームって…」


「お前が勝ったら、何でも言う事聞いてやるよ」


「え…?」


それって。


工藤さんとのこと、無条件に秘密にしてってお願いしたら。


それも聞いてくれるのかな…。