心を全部奪って

「やっと聞けた」


耳元に響く優しい声。


それを聞いた途端、涙腺が崩壊してしまった。


「すげー嬉しいよ…」


霧島君の声が震えてる。


もしかして、霧島君も緊張していたの?


「もう、いい?」


「ん?」


もういいって、何?


「もう決定でいい?

俺の彼女ってことで」


そう言われると、なんだかすごく恥ずかしい。


霧島君の腕の中でコクリ頷くと、霧島君がパッと私を離した。


突然の行動に目をパチパチさせていたら。


「よっしゃーーー!!!」


ガッツポーズをしながら、突然叫ぶ霧島君。


あまりに声が大きいから、ドキッと心臓が跳ね上がった。


「はぁぁーーー良かった!

マジ心臓止まりそうだった。

死ぬかと思ったぁぁぁーーー」


ブハーッと大きく息を吐く霧島君。


「もう、どんだけ俺をドキドキさせるんだよっ。

この小悪魔が!」


小悪魔?


なにそれ?と思っていたら。


霧島君が私の手を自分の方に引いて、


ぎゅっと力強く


私を抱きしめた。