心を全部奪って

霧島さんの思いがけない言葉に、私は大きく目を開いた。


「会えるとは思ってなかったけど。

なんとなく。

ここへ来たら会えるような気がして。

そうしたら、本当にあんたがいたから。

本気で驚いた」


どうしよう。


心臓が激しく脈打って止まらない。


苦しくて、ここから逃げ出したいくらい。


「あんたは、どうしてここに来たんだ?

観覧車に乗りたかったって言ってたけど。

本当にそれだけ?」


「ど、どういう…意味…?」


霧島さんの声が少し震えているのは、気のせいじゃないみたいだ。


彼も私と同じように。


ドキドキしているの?


「あんたも、


俺に会いたかったんじゃないのか…?」