Lightning

貫通した高周波ブレード。

発生するブレードからの熱で、ロスティスの傷口から白煙が上がる。

サイボーグとはいえ、これは相当な大ダメージ。

それでもロスティスは怯む事なく、ククリナイフをジョンの胸に突き刺す!

「ぐぅっ!」

ジョンは痛覚抑制を機能不全にされている。

人間ならば絶命するほどの激痛をその身に浴びせられながら、サイボーグである為に死ねない。

気も狂わんばかりの痛みの中で、ロスティスと壮絶な鬩ぎ合い。

サイボーグは、脳と基幹神経系を破壊されない限り死ねない。

手足を失おうと、胴を両断されようと、それは作り物の義体だ。

作り直せば生き永らえる。

だがそれでも、人間同様に痛みは感じる。

死ぬほどの傷を負いながら死ねないのは、ある意味生き地獄だった。

しかしそれこそが、ジョンがサイボーグとなった意義。

『自分の意志で戦い続ける』為に、彼はこの体になる事を選んだ。

だから。

「これで終わりだ!」

ジョンはロスティスの胴に突き刺さったままの高周波ブレードを横に薙ぎ、彼の体を二つに両断する!