「貴様のような変質者と一緒にするなと言っている」

ジョンは気丈に睨み返した。

「そう照れるなよ。最初は認めたくないもんだ…だけどすぐに分かる…人間の本質は凶暴な捕食者(プレデター)だ。戦争の中では、それがより顕著になる。聖人面してる連中は俺達がイカレてると言うが、それは間違い…俺達は本能に忠実なだけだ。お前も含めてな」

「違う!」

「違わねぇよ」

より深くメスを突き刺すルイス。

脳天まで突き抜けるような激痛が、ジョンを襲う。

「戦場で敵を斬る時、爽快感を得ただろう?それが何よりの証拠だ」

「……」

ジョンの銀髪を摑み、ルイスは顔を寄せた。

「認めちまえ。お前は人道支援なんて似合わない。人斬りの殺人鬼だ」

「…………そうだな」

俯き加減のジョンの口から、小さく言葉が漏れた。

「俺は…」

その眼が、ギロリとルイスを射抜く。

「貴様らみたいな下衆を斬る時だけは、たまらなく爽快だよ…!」