高周波ブレードを構えたジョンと、高周波ククリナイフを構えたロスティス。

対峙する両者を取り囲むように、武装した戦術自衛隊員達が出て来るが。

「手出しするな。コイツは俺に任せて、小川の警護を」

ジョンはロスティスから目を逸らさずに言う。

「くくっ…そうだよなぁ」

ジョンの言葉に嘲笑うロスティス。

「生身の兵士なんて、足手纏いでしかないもんな。邪魔にしかならない」

その言葉が、戦術自衛隊員達の誇りを傷つける事も、計算に入れた発言。

「何だとっ?」

「ならず者のPMSCsコントラクターが!」

挑発だと理解していながらも、隊員達はロスティスに89式小銃を向け。

「威嚇したな、正当防衛成立だ」

ロスティスがニヤリと笑った。