Lightning

「それで…早速本題に移らせて頂きたいの…」

コリンズの言葉に小川は頷く。

「今日から一月かけて、戦術自衛隊各方面隊の視察に向かう。その間の警護をお願いしたい」

「戦術自衛隊からは警備が出ないのか」

ジョンが問い掛けるが。

「勿論出る。が…君達とて察しているだろう。近年のサイボーグによる戦場介入により、未改造の正規軍一般兵は甚大な犠牲を蒙っている。原則軍隊ではない戦術自衛隊は、特殊作戦群などの部隊を除き、まだ隊員のサイボーグ化手術を容認していない…悔しいが、戦術自衛隊の警備だけでは心許ないのだ」

そう言って、小川は歯噛みした。

「未来ある若い隊員達に比べれば、既に前線を退いた身だ…こんな命惜しくはない」

「何を仰いますか司令!」

小川の言葉に、進藤が声を上げる。

「しかし、戦争経済に暗躍する無法者のPMSCsや軍需産業の根絶…私には、まだやらなければならない事が残されている…この命をくれてやるのは、それらを片付けてからだ」

小川はジョンの顔を見た。

「頼めるね?」