愛しき日々へ





インターホンの音で目が覚めた。

起き上がれば目元に違和感があって小さく苦笑いを浮かべる。

結局あのまま、泣きはらして寝てしまったらしい。

時計を見れば午後六時すぎで大体三時間ぐらい床で寝ていたのだろうか。

少しだるい体を起こせば体の節々に違和感を感じる。

やっぱり床で寝るのダメだな…

そんなことを考えていると、もう一度インターホンの音が響いた。

その音に慌てて玄関に向かうとチェーンを外さずに鍵を開けて扉の向こうを見る。

するとそこには2日前に出会った彼がいた。

「…笹木、さん?」

「こんにちわ、少し話したいんだが今外に出れるかな?」

彼はそういって優しく微笑む。

いったい何の用だろう…。

そう思いながら頷いて部屋の鍵と財布をパーカーのポケットにつっこみ部屋を出た。