愛しき日々へ




正直、母さん意外に振る舞ったことが無かったから少しだけ緊張してた。

「なんか、いいな。家庭の味ってやつか。」

「なんだよ、家庭の味って。」

龍の感想に笑っているとご飯が炊き上がった合図が鳴る。

「なぁ、何か手伝うことあるか?」

手伝うこと…?

まず、米を研ぐということも知らなかった龍だ。

きっと料理なんてしたことないだろうし火は却下。

なら…

「じゃあ、俺が卵割るからそこに牛乳入れてかき混ぜてくれるか?」

初歩的なやつでいこう。

卵割るのも何かやらせるの怖い。

「あぁ、分かった。」

そういった龍の手を洗わせているうちにちゃっちゃと卵を割って牛乳をコップに少量注ぐ。

なんか、今ちっちゃい子供のお手伝いされてるお母さんの気持ちが分かった気がした。