愛しき日々へ



そこには壁にもたれて俺を見ている龍がいた。

「待ってるんじゃなかったのかよ。」

「暇になった。」

そういいながら近づいてきた龍は興味深げに覗いてくる。

別にそんな珍しい物でもないだろ。

「それ、なにスープ?」

「野菜スープ?ただ適当に野菜入れただけだけど。」

そういいながら玉ねぎをみじん切りしていると龍は何を思ったのかジッとこっちを見てくる。

これは、聞いた方がいいんだよな…?

「…なんだよ。」

「味見。」

味見って…ただのスープだっつーの。

「熱いからな?」

しょうがなくさっき味見に使った小皿に少し移して渡す。

あ、なんか緊張する。

「ん、うまい。」

その感想に俺は内心ほっと胸を撫で下ろした。