愛しき日々へ




車が門を通り家に到着した。

「荷物持つ。」

「え、ちょっ…。」

車から降りるとさっさと荷物を持って歩いていく龍に慌ててついていく。

米は運転手の人が持ってくれて俺はあのパンダのぬいぐるみだけを持っている状態だ。

龍の後ろから家に入ってみればやっぱり静かで冷たい。

思わず顔を伏せるとぽんっと大きな手が頭に乗る。

「どうした?」

顔をあげればそう聞いてくる龍に首を振る。

「別に。ただ、龍が兄貴ならよかったのにって思っただけだ。」

あの二人じゃなくて龍が兄なら少しは気が楽だっただろうな。

第一印象が最悪だった分話しやすい龍になんだか龍に懐いている自分がいた。

ダメだな…俺。

「あいつ等も良い所はいっぱいある。
今は慣れないだけですぐに慣れるだろうから安心しろ。」

慣れるかな…

あの感じだと、無理な気がするんだけど。

そのまま俺は龍に連れられて自分の部屋に戻った。