愛しき日々へ




カードの使い方なんて知らないしそもそもブラックカードとか怖すぎて持ち歩けないのでそのまま抽出しに戻し財布をもって静かに部屋を出る。

家は誰も起きていないのか恐ろしく静かで音を出さないように家を出た。

さて、どこにいくか。

「あ、坊っちゃまどちらにいかれるのですか…?」

その声に見れば俺の目でも分かる黒い高級車を洗っていたのであろう初老の男性がにこやかに声をかけてきた。

てか、坊っちゃまって…。

「え、あぁ…少し街にいこうかと…。」

「それでしたら、私が車をお出しします。街までは少し距離がありますから。」

「…歩いてどれくらいですか?」

「大体10分ほどでしょうか?」

そこまでの距離じゃねぇーじゃん!!

なんだよ、金持ちにとっては徒歩10分は車に乗らないといけない距離なのか?!

「いや…ここら辺も見てみたいから車は大丈夫です。」

「かしこまりました。お気をつけて。」

そういわれて教科書みたいに90度で頭を下げられ思わずこっちも頭を下げるとなぜか驚いた顔をされた。

てか、金持ちの感覚…意味分からん。