愛しき日々へ





「ここがお前の部屋ね。
あ、食事は自己調達でだから、服はそこのクローゼットに入ってるからそれ着たら?
いま着てるやつよりもさわり心地もいいだろうし?」

紅夜の言葉に眉を寄せる。

金持ちってここまで嫌味まみれなんだな。

来て早々、この男の顔を殴りたいと思った。

「金はその机の抽出しにカードが入ってるだろうからそれで好きなもん買って。
何か質問あるか?」

「別に。」

「そう、じゃあ。」

そういって出て行った男の気配が無くなるのを待って部屋についている鍵を閉めた。

部屋のなかは確かに無駄なほどに豪華で俺の部屋っていってんのに寝室と風呂とトイレ、ご立派なキッチンまでついてて何だか笑えてしまった。

すべてが豪華で大きくて、だけどすべてが冷たい家。

冷たいこの家にいるのと1人で暮らすのとは

一体どれぐらいの差があるのだろう。


たいしてどっちも同じじゃねーか…。


何人で寝るのかと言うほどの大きなベットに横になり目を閉じる。

俺もだいぶ疲れていたのか。

すぐに意識は闇に飲まれていった。