◆あとがき

最期まで読んで頂きありがとうございました。

このお話は桐谷の処女作になります。
野いちご入会をきっかけに、初めて文章で物語を作ることに挑戦して、出来上がったお話です。もう何度目の改稿だろう……三月に最期の改稿をしてずっとこちらでは非公開にしていましたが、やはり原点を故郷で公開したいなと思い、再公開の運びとなりました。

うおおおお。甘い。甘いよ。

今でこそダークファンタジーばかり書いていますが、実は初めては恋愛モノだったり。
そして読み返すと自分でも恥かしくなるくらいロマンチックなものを……

今ではもう書けないだろうな。うん。

それでもやはり、この作品をきっかけに文字で物語を綴ることを覚え、そして沢山の素敵な作家様や読者様と知り合うことも出来た、とてもとても思い入れのあるお話です。
気に入ってもらえたらとても嬉しいです。

非公開前との変更点はプロローグと最終章のエピソード追加。
実はこの物語、桐谷がふがいないばかりに完結できなかった続編があったのですが、最終章はその続編を自分なりにけじめをつけたく、追加したものです。
これでこの物語は本当に終幕となりました。
本当は続編、ちゃんと終わらせたかったのですが。
自分の創作の方向性が変わってしまった今無理に書いても絶対にいいものは出来ないと判断してこういう形になりました。
少ないながらも待っていると言ってくれていた方々には本当に申し訳ない。

非公開中もずっと本棚に入れていてくださった皆様。
公開先を追いかけて読んでくださった方。
今でもこのお話を好きだと言ってくれる方。

そして新たにここまで辿り着いてくださった皆様に感謝。

少しでも幸せな気分になってくださったなら幸いです。


2009年09月27日 桐谷ルイ