おさまったあたしを、かいとは学校に連れていってくれた。




「ありがとう。かいと。」

「おう。帰りはどうする?」

「あたしが、中学の所まで、歩いていくよ。あと、中学遅刻したら、めっちゃ怒られるのにごめんね。あたしに、付き合っててくれてて。」

「僕が、そうしたかっただけ。」




かいと、優しいね。

らいとそっくりだよ。



「うん。じゃあばいばい。」


そう言って、かいとと別れた後、あたしは恐る恐るドアを開けた。