幼き日の約束




私はその光景にはっと息をのんだ。

夕日によって街全体がオレンジ色に
染まっている。

いや、
包み込んでいるといったほうが
いいかもしれない。

様々なものに反射した光も、
人や物の影も、
とにかく美しかった。

冷たいはずの雪でさえも、
なんだかあたたかく感じた。

何もかもに美を感じた。

信じられない。

これが私の大嫌いだと思っていた
街だなんて。

こんなところに
あんな嫌な人たちがいて、
その人たちに嫌な思いをさせられている
私がいるなんて。