その扉の向こうに


まだ私はおばあちゃんの生まれ変わり、だなんて少ししか信じていなかった。

先生の事は確かに好きだ。

だけど、もし私がおばあちゃん達の生まれ変わりだとしたら、先生もおばあちゃん達の運命の人の生まれ変わりになる。

少なくとも先生はきっとその事を知るわけないし、そもそも先生が私の運命の人なのか誰にも分からない。

佐保ちゃんはくっつける、と乗り気だけど、私はまだそこまで考えていなかった。

もう一つの、佐保ちゃんの不思議な力は、あれから度々見せて貰っていたから本物だと信じる様になった。

そう言えば佐保ちゃんが傘を持っている日はどんなに晴れでも雨が降ったし、そして私にも必ず教えてくれた。

私はただそれが当たり前の様に思っていただけだったのだ。

幼少期に当たり前だと思う事は恐ろしい事だと思った。